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  • 口腔がん検診 - あなたの幸せ守ります!-

    日本人の死亡原因の1位はご存知の通り癌です。現在、2人に1人が癌にかかり、3人に1人が癌で亡くなっています。最近は早期発見出来れば治る癌もたくさんありますが、残念ながら口腔がんは死亡率46.1%* の癌となっており、その死亡者数は年々増加しています。
    *口腔がん&咽頭がん合計疾患者に対する死亡率/統計: 2013年国立がんセンター

    一方、歯科先進国の1つである米国では口腔がん疾患者数は日本の3倍にも拘わらず、死亡者数は日本と同程度、死亡率は半分以下になっています。このように死亡率に差がつくのは一体なぜなのでしょうか?

    一番の違いは、日本での口腔がんの認知度、口腔がんへの関心がまだまだ低いこと。そして、口腔がんを早期発見する仕組みができてなかったことではないでしょうか。

    米国では2000年頃から歯科医院で口腔がんを早期発見する仕組みができてきたそうです。日本での口腔がん検診と言えばまだまだ視診・触診だけで終わる所が多いのですが、米国では視診・触診だけでなく、VELscope(口腔内蛍光観察装置)と呼ばれる器械の特殊な光をあてて病変組織を見つける検診を人間ドックを受けるように定期的に受けるのが一般的になってきているようです。

    日本での口腔がんの死亡者数を減らすべく、日本でも同じような取り組みをしようという動きがあります。今回、日本全国の選ばれた100医院で大学病院と連携してこのVELscopeを使って口腔がん検診をする仕組みが新たにスタートすることになりました。葉山歯科もこの取り組みに賛同し、鎌倉、逗子、葉山、横須賀、三浦地区では唯一の歯科医院として参加することになりました。

    葉山歯科ではこの8月より全国に先駆けて口腔がん検診をスタートします!
    検診ご希望の方はまず予約のお電話(046-878-6810)ください。その際に「口腔がん検診希望」とお伝え頂ければスムーズにご予約をお取りできます。

  • 口腔がんについて

    口腔がんはお口の中に発生する癌で、歯以外のどこにでも発生する可能性があります。舌がん、歯肉(歯ぐき)がん、口腔底(舌の下)がん、頬粘膜がん、口蓋がん、口唇がんなどがあり、そのうち日本人に一番多いのが舌がんです。

    まだまだ口腔がんは認知度が低いのですが、日本では毎年約3,000人が口腔がんで亡くなっています。また手術によって顔が変形したりする事もある為、精神的負荷が大きく、自殺率No.1の癌として知られています。

  • 口腔がんの症状
    口腔がんの場合、初期は自覚症状がほとんどありません。痛みがある、食べ物や飲み物がしみる、違和感がある、首のリンパ節が腫れる、なかなか口内炎が治らない、といった症状が出てきた時には、すでに癌が進行している状態です。虫歯や歯周病、口内炎と思い込み、知らないうちにがんが進行していたというケースも少なくありません。

    目に見える症状として、舌や粘膜の変色があります。他にも、しこりがある、ざらざらした突起・潰瘍、口の中の痛みしびれ感、物が噛みづらい、飲み込みにくい、話しづらい、顎や舌を動かしにくいなどの症状が現れます。

    口腔がんの早期発見・治療の重要性
    口腔がんの5年生存率は60~80%と比較的高く、初期の段階で発見・治療をすれば、十分に元の生活を取り戻すことが可能です。美味しいご飯を食べ、楽しくおしゃべりする、そんな人間として当たり前のことが、治療によって奪われてしまったら???

    癌のステージが進んでしまうと、命を救うために手術で舌やあごの骨を切除しなければならなくなり、食事や会話がとても不自由になります。そうならない為にも、   早期発見、早期治療が重要となってくるのです。

  • 検診の流れ

    口腔がん検診用の生活習慣に関する問診票にご記入頂いてからまずお口の中を視診・触診します。次に左下の写真のVELscopeと呼ばれる口腔内蛍光観察装置を使って、お口の中を隅々まで見ていきます。この時、通常のお口の中とVELscopeを使って見えるお口の中の両方の写真(右下の写真のようなイメージです)をあらゆる角度から撮らせて頂きます。

  • 最後に検診の診断結果をお渡しし、結果のご報告、及び今後の治療計画などのカウンセリングをさせて頂きます。

  • VELscope®Vx(口腔内蛍光観察装置-ベルスコープ)とは?

    VELscope®Vx(口腔内蛍光観察装置-ベルスコープ)とは、お口の中を観察する蛍光観察装置です。400nm~460nmの青色光を照射して、その光の反射を使ってお口の中の粘膜細胞の異常を見つけます。お口の中の粘膜が正常なら青色光がきれいに反射するので緑に見えますが、細胞に異常があれば青色光を吸収するので黒く見えます。

    この光の性質を使って粘膜の異常を見つけますので、口腔がんだけでなく、ウイルスや真菌などの細菌感染や様々な原因によって引き起こされる炎症など、お口の中の別の病気もこの装置で診ることが出来ます。またこれまで視診・触診が主な方法だった口腔がん検診も、このベルスコープを使うことでより発見しやすくなります。

    ベルスコープはカナダの蛍光観察装置の会社、LEDメディカルと州立ブリティッシュ・コロンビア・がんエージェンシー(病院&研究施設)が共同で開発した医療機器で、世界で最も普及し、その実績が確認されている口腔内蛍光画像撮影装置です。現在、外科手術などでも癌の取り残しがないかの確認に使われたり、世界中で幅広く使われている装置です。

    日本では、2015年3月に医療機器として届出をしました。
    一般医療機器 届出番号:13B1X10181000046